座生新田(読み)ざおうしんでん

日本歴史地名大系 「座生新田」の解説

座生新田
ざおうしんでん

[現在地名]野田市座生

堤台つつみだい村の北西江戸川の左岸低湿地に位置する。同村との間には明治四三年(一九一〇)から始まった工事によって干拓された座生沼が広がっていた。寛永一七年(一六四〇)の江戸川開削普請の後に開発された新田といい、延宝四年(一六七六)検地を受けたという。元禄一三年(一七〇〇)頃の下総国各村級分に新田名がみえ、高一八〇石余、幕府領。宝暦三年(一七五三)宗門改帳(渡辺家文書)によれば、名主持高二二石余、組頭二人のうち一人の持高は二八石余、これらを含め家数一四・人数五八。弘化二年(一八四五)江戸川通八ヵ村組合によって当新田内の悪水路の自普請が行われ、安政元年(一八五四)にも悪水路の模様替えがなされている(同文書)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android