普及版 字通 「廱」の読み・字形・画数・意味


21画

[字音] ヨウ
[字訓] やわらぐ

[説文解字]

[字形] 形声
声符は(よう)。は辟(へきよう)。廱はその繁文とみるべき字。〔説文〕九下に「天子、辟廱に飮す」とあり、辟廱の字とする。字条四上には「渠(ようきよ)なり」とあり、水鳥せきれいの意で、廱とは異なる字とする。金文に璧、経籍に辟雍・辟廱の字を用い、漢碑の類には廱の字を用いる例が多い。漢のとき、五帝を祀る五畤(ごし)を設け、廱太宰・廱廚などの諸職をおいた。字はまた雍(よう)に通じ、雍和の意がある。

[訓義]
1. へきよう。
2. 雍と通じ、やわらぐ。
3. 壅と通じ、ふさがる。
4. 擁と通じ、いだく。

[古辞書の訓]
名義抄〕廱 カベ 〔立〕廱 アツシ 〔字鏡集〕廱 ヤハラカナリ・カベ

[語系]
廱・・癰iongは同声。雍・擁iongも同声。両系の字義に相通ずるところがある。

[熟語]
廱偃・廱廱穆廱廱廱和
[下接語]
西廱・辟廱

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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