延ギセル(読み)ノベギセル

デジタル大辞泉 「延ギセル」の意味・読み・例文・類語

のべ‐ギセル【延(べ)ギセル】

全体金属で作ったキセル。打ち延べ。

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精選版 日本国語大辞典 「延ギセル」の意味・読み・例文・類語

のべ‐ギセル【延ギセル】

  1. 〘 名詞 〙 ( キセルは[カンボジア語] khsier ) 全部金属で作ったキセル。打延(うちのべ)
    1. [初出の実例]「只真鍮の短い延煙管(ノベギセル)を常に腰に差して」(出典煙管(1953)〈阿川弘之〉)

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世界大百科事典(旧版)内の延ギセルの言及

【きせる(煙管)】より

…これは,そのころの南蛮人がくわえていたクレー・パイプをまねて作ったものと推定される。そのうち,中国から渡来したと思われる〈延(のべ)ぎせる〉といえる金属製きせるが出現して,竹ぎせるはだんだんすたれてしまった。最古の日本製の延ぎせるは1577年(天正5)の作と伝え,通称〈水口きせる〉といわれているものである。…

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出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」