精選版 日本国語大辞典 「打延」の意味・読み・例文・類語
うち‐は・う ‥はふ【打延】
① 細いものが長く延びる。
② ずっと続く。引き続く。
[2] 〘他ハ下二〙 (「うち」は接頭語) ある物事、状態を時間的、空間的に長く引き延ばす。
① 細長いものを長く引き延ばす。
② 心を対象まで延ばし近づける。心を寄せる。心にかける。
うち‐の・べる【打延】
〘他バ下一〙 うちの・ぶ 〘他バ下二〙
① (「うち」は接頭語) ゆっくり時間をかけてする。長引かせる。
② 金属類を打って延ばす。
※日葡辞書(1603‐04)「カネヲ vchinoburu(ウチノブル)」
③ ひもなどを細長く引き延ばす。
※日葡辞書(1603‐04)「ヲヲ vchinoburu(ウチノブル)」
うち‐の・ぶ【打延】
[1] 〘自バ上二〙 (「うち」は接頭語)
① 長くなる。のびる。
※日葡辞書(1603‐04)「Vchinobite(ウチノビテ)ネル」
② 逃げて遠く隔たる。逃げのびる。
※曾我物語(南北朝頃)五「むかひの岡に駒うちあげて見ければ、はるかにうちのびぬ」
[2] 〘他バ下二〙 ⇒うちのべる(打延)
うち‐はえ ‥はへ【打延】
〘副〙 (動詞「うちはう(打延)」の連用形から)
① =うちはえて(打延━)
※枕(10C終)一〇三「雨のうちはへ降るころ、けふも降るに」
② ぬきんでているさまを表わす語。きわだって。
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