建築音響(読み)けんちくおんきょう(その他表記)acoustics of building

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「建築音響」の意味・わかりやすい解説

建築音響
けんちくおんきょう
acoustics of building

広義には騒音に対する遮音吸音および建築空間の音響設計すべてを合せたもの,狭義には建築空間の音響設計をいう。建築物内では騒音を許容しうる範囲内に押えることが必要である。このために建築物の外部で発生している騒音に対しては,窓や壁のような侵入路に遮音装置を設け,室内騒音に対しては,他の室からの音を遮断したり,室内の吸音力を上げることなどが必要である。大講堂スタジオ,多目的スペースおよび学校などにおいては,空間の形に応じて音響設計を行い,最適残響時間を求め,音の明瞭度を高める工夫が行われる。

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改訂新版 世界大百科事典 「建築音響」の意味・わかりやすい解説

建築音響 (けんちくおんきょう)

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世界大百科事典(旧版)内の建築音響の言及

【音響設計】より

…必要とされる音響状態を作り出すための手法。その範囲は多岐にわたるが,建築との関連でこの問題を扱う建築音響設計(建築音響)がその中心であり,以下でもこれについて解説する。建築音響の内容としては,ホールなどの室内の音響効果をよくすることと,建物の騒音防止性能(防音性能)を高めることの二つに大別される。…

※「建築音響」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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