日本歴史地名大系 「弁天通」の解説
弁天通
べんてんどおり
文久二年(一八六二)の「珍事五ヶ国横浜はなし」によれば弁天通には名代の飯屋いづや、荒物・油店諏訪屋、酒屋角屋、紺屋万や、蕎麦屋大村、料理屋宇治の里、売込商の大家で定飛脚問屋佐原屋、荒物店植木屋、諸品売込商近江屋善七、生薬屋堺屋久七、唐物店野沢屋、旅籠鹿島屋、売込商吉村や・福井や、旅籠丸岡屋、生糸大売込商印野沢屋、唐物大黒や、運上所御用の大経師寿々木久七、茶店駿河屋、和人異人馬具屋、茶売込小売せきや、舂米異国唐物店鴨井屋久七、唐物店福いづみ、売込商藤屋・立野屋・橋本屋・大川屋、瀬戸物唐物店橘屋、唐土外国織物店岩井屋、紙大売込商大野屋、立場茶屋三秀亭、時計師小島房次郎、百草薬湯店、木戸端に運上所御用提灯屋、そのほか異国和国珍物を扱う大店などがあったという。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報