…また,木本のものだけを〈くだもの〉,草本のものを〈くさくだもの〉として区別することもあった。平安期までに穀粉などを加工してつくる唐菓子が中国から伝来して,それらを〈からくだもの〉と称するようになると,クリ,クルミなどのナッツ類主体であったそれまでの菓子を,〈木菓子〉と呼んで区別するようになり,江戸時代になると〈木の実,水菓子〉というように,ナッツ類を除外して,現在の〈果物〉に近い〈水菓子〉の呼称が行われるようになった。奈良時代にはタチバナ(橘),コウジ(柑子,甘子)といったかんきつ類のほか,モモ,ウメ,ビワ,ナシ,カキ,ナツメ,ムベなどが盛んに食用とされており,その大部分は栽植されてもいた。…
※「水菓子」について言及している用語解説の一部を掲載しています。
出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」
菊の節供,九月節供,重九 (ちょうく) ともいう。五節供の一つ。旧暦9月9日の節供で,奈良時代より,宮中では天皇が紫宸殿に出御し,群臣に宴を賜わり詩歌文章をつくらせる菊花の宴が行われ,年中行事となった...