弓を引く(読み)ユミヲヒク

デジタル大辞泉 「弓を引く」の意味・読み・例文・類語

ゆみ・く

弓を鳴らす」に同じ。
弓に矢をつがえて射る。弓を射る。
反抗する。背く。たてつく。「親会社に―・くわけにはいかない」
[補説]3意味で、「弓矢を引く」とするのは誤り。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「弓を引く」の意味・読み・例文・類語

ゆみ【弓】 を 引(ひ)

  1. 悪霊、魔、けがれなどを退散させるために、弦の音を響かせる。弓を鳴らす。鳴弦する。弦打ちをする。
    1. [初出の実例]「左衛門のぜう、ゆみひき給へり」(出典:宇津保物語(970‐999頃)あて宮)
  2. 弓に矢をつがえて射る。
    1. [初出の実例]「年闌(たけ)身衰て、此二十余年は不弓引(ゆみヒカズ)」(出典源平盛衰記(14C前)三六)
  3. 手向かう。反抗する。敵対する。たてつく。
    1. [初出の実例]「兄に向って弓をひかんが冥加なきとは理り也」(出典:保元物語(1220頃か)中)

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