弓張(読み)ゆみはり

精選版 日本国語大辞典 「弓張」の意味・読み・例文・類語

ゆみ‐はり【弓張】

〘名〙
① 弓に弦を張ってそらせること。また、その人。
※公任集(1044頃)「賭弓のつとめて〈略〉、弓はりのまとひやいかで有りしそのいるかた山は遠ざかりけん」
② 「ゆみはりづき(弓張月)(一)」の略。〔十巻本和名抄(934頃)〕
大和(947‐957頃)一三二「てる月をゆみはりとしもいふことは山べをさしていればなりけり」
※談義本・根無草(1763‐69)後「贔屓のきをひ手打の連中、ひろめの(てのごひ)(よこちょ)にかぶり、我慢の弓張筋違(すじかひ)に提(ひっさげ)
文楽の人形の型の一つ。右手をつき出してからだをそらせること。驚き・無念・気負った心を表わす。

ゆ‐はり【弓張】

釈日本紀(1274‐1301)二二「上玄(かむつユハリの日)」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

普及版 字通 「弓張」の読み・字形・画数・意味

【弓張】きゆうちよう

弓張り

字通「弓」の項目を見る

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android