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賭弓 のりゆみ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

賭弓
のりゆみ

平安時代の朝廷年中行事の一つ。賭射とも書く。射礼の翌日 (1月 18日) ,弓場殿 (ゆばどの) に出御した天皇の前で,左右の近衛府兵衛府舎人 (とねり) らが射術を競い,勝ったほうは舞楽 (ぶがく) を奏して賭物 (のりもの) を受け,負けたほうは罰盃を強いられた。貞観2 (860) 年に初めて行なわれ,のち中絶した。

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デジタル大辞泉の解説

のり‐ゆみ【賭弓/射】

賞品をかけて弓を射ること。
「―にも宮上らせ給ふ。…賭け物は中宮せさせ給ふ」〈栄花歌合
平安時代の宮廷年中行事の一。射礼(じゃらい)の翌日、一般に正月18日、左右の近衛府(このえふ)兵衛府舎人(とねり)が行う射技を、天皇が弓場殿(ゆばどの)に出御して観覧する儀式。勝者には賭物(のりもの)を賜い、敗者には罰杯を課した。賭弓の節(せち)。

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大辞林 第三版の解説

のりゆみ【賭弓】

賞品を賭けて弓を射ること。
平安時代、宮廷年中行事の一。射礼じやらいの翌朝(正月18日)に、左右の近衛府・兵衛府の舎人とねりが弓射の技を競うのを弓場殿ゆばどので天皇が見る儀式。勝ち方には賭物のりものが与えられ、負け方には罰酒が課された。賭弓の節せち

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

賭弓
のりゆみ

正月18日、天皇が弓場殿に出御され、左右近衛(このえ)・兵衛(ひょうえ)の舎人(とねり)が射術を行うのをご覧になる儀式。賭(か)け物を出しての弓の競技なのでこの名がある。負方は勝方に負態(まけわざ)と称して饗(きょう)をする。勝方の大将は射手を自邸に招いて饗応(きょうおう)、これを賭方の還饗(かえりあるじ)という。また殿上の賭弓と称し、臨時に行う賭弓があり、これは殿上の侍臣のみで2月、3月に行う場合が多い。[山中 裕]

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