引去る(読み)ヒキサル

デジタル大辞泉 「引去る」の意味・読み・例文・類語

ひき‐さ・る【引(き)去る】

[動ラ五(四)]
もとの所へ退いて、その場所からなくなる。「出水一夜で―・った」
引いて持っていく。引っ張って連れ去る。「犯人が―・られる」
差し引いてへらす。減じる。「前貸し分を給料から―・る」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「引去る」の意味・読み・例文・類語

ひき‐さ・る【引去】

  1. [ 1 ] 〘 自動詞 ラ行五(四) 〙 退いていなくなる。ひきはらって出て行く。また、潮などがすっかり引く。
    1. [初出の実例]「精兵十万革馬千乗を発して救たほどに、楚兵が引去て斉は横行したぞ」(出典:史記抄(1477)一七)
  2. [ 2 ] 〘 他動詞 ラ行五(四) 〙
    1. 引っぱって連れ去る。
    2. さしひいて除く。へらす。多い数から少ない数をひく。
      1. [初出の実例]「此利息の割合を会社に於て引去る」(出典:会社弁(1871)〈福地桜痴〉諸会社取建の手続大要)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android