引摂寺跡(読み)いんしようじあと

日本歴史地名大系 「引摂寺跡」の解説

引摂寺跡
いんしようじあと

[現在地名]東山区下河原町

京都市東山区の雲居うんご寺の北にあったとされる寺。「京都府地誌」に「廃引摂寺 法然絵詞伝ニ、雲居寺ノ北ニアリ。藤原宗貞妻氏。建仁卜ス」とみえる。すなわち同書の記述は、「円光大師勅修伝」に「左衛門志藤原宗貞ならひに妻室惟宗の氏女、夫婦心を一にして堂舎建立の発願をなし、雲居寺の北東の頬にその地をしめ、建仁元年四月十九日に上棟し、同二年春の頃、其功すでに終りけり。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

苦肉の策

敵を欺くために、自分の身や味方を苦しめてまで行うはかりごと。また、苦しまぎれに考え出した手立て。苦肉の謀はかりごと。「苦肉の策を講じる」...

苦肉の策の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android