引摺回(読み)ひきずりまわす

精選版 日本国語大辞典 「引摺回」の意味・読み・例文・類語

ひきずり‐まわ・す ‥まはす【引摺回】

〘他サ五(四)〙
① あちらこちらとひきずる。
談義本・当世穴穿(1769‐71)三「わらびなはで無理むたいにゑだを引づり廻して」
② あちらこちらと連れ歩く。また、むりにひっぱりまわす。あちこちとひっぱる。
雑兵物語(1683頃)上「右の子細は馬を引ずりまわす時の覚悟だぞ」
③ 強い影響力で他を思うように動かす。ふりまわす。
浅草紅団(1929‐30)〈川端康成三一「『モダン』といふ、無機道の機関車に、万歳の芸人達が引(ヒ)きずり回(マハ)されてゐるので」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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