デジタル大辞泉 「引詰める」の意味・読み・例文・類語 ひき‐つ・める【引(き)詰める】 [動マ下一][文]ひきつ・む[マ下二]1 強く引っ張ってすきまのないようにする。「髪を―・めてゴムで縛る」2 手早く続けざまに弓を引く。「矢先をそろへて差し詰め、―・め、さんざんに射る」〈平家・四〉3 深く思い込んで、あくまでも押し通す。「心ヲ―・メタ人」〈日葡〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「引詰める」の意味・読み・例文・類語 ひき‐つ・める【引詰】 〘 他動詞 マ行下一段活用 〙 [ 文語形 ]ひきつ・む 〘 他動詞 マ行下二段活用 〙① 引っ張って、締めたり束ねたりする。また、いっぱいに引く。[初出の実例]「大鏑を取ってつがひ、こひぢのまはるほど引つめて」(出典:保元物語(1220頃か)下)「ねうちをば十三束にひきつめて」(出典:職人歌仙(17C中))② 手早く次々に矢を射る。絶え間なく矢を射かける。多く、「さしつめひきつめ」「さしとりひきつめ」の形で用いる。[初出の実例]「引攻(ツメ)引攻散々に射けるが」(出典:太平記(14C後)八)③ 休む間もなく次々ととりはからう。[初出の実例]「此時御使彼国へ被指越、引詰而御落着、専要存事」(出典:上杉家文書‐永祿一三年(1570)三月二六日・北条氏康同氏政連署条書)④ 深く思いこむ。[初出の実例]「其方が願ひが、叶はぬ時はとひきつめし、娘心も武士の胤」(出典:歌舞伎・東海道四谷怪談(1825)二幕) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例