弱目(読み)ヨワメ

デジタル大辞泉 「弱目」の意味・読み・例文・類語

よわ‐め【弱目】

弱ったとき。弱った状態。よわりめ。
物怪もののけなどもかかる―に所得るものなりければ」〈夕霧
よわみ。弱いところ。
「敵の―を見て打つものぞ」〈史記抄・孫呉伝〉

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「弱目」の意味・読み・例文・類語

よわ‐め【弱目】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 弱った時。からだが病気疲労で弱った状態。弱り目。
    1. [初出の実例]「物怪なども、かかるよはめに所うるものなりければ」(出典:源氏物語(1001‐14頃)夕霧)
  3. 弱い部分。弱いところ。
    1. [初出の実例]「敵のよわめを見て打ものぞ」(出典:史記抄(1477)一一)
  4. 比較的弱い状態。「弱めにパーマをかける」

よわり‐め【弱目】

  1. 〘 名詞 〙 弱った状態。弱った時。
    1. [初出の実例]「丁度、梅雨期のやうな不愉快さ、不健康さを弱り目に受けて」(出典:風に乗って来るコロポックル(1918)〈宮本百合子〉六)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、和歌山県串本町の民間発射場「スペースポート紀伊」から打ち上げる。同社は契約から打ち上げまでの期間で世界最短を目指すとし、将来的には...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android