精選版 日本国語大辞典 「張り紙」の意味・読み・例文・類語
はり‐がみ【張紙・貼紙】
- 〘 名詞 〙
- ① 糊で貼りつけた紙。
- ② 告知・広告・宣伝などの目的で、多くの人に示すために文章を書いて建物などに貼り掲げる紙。張文。
- [初出の実例]「生墻のうちに張紙(ハリカミ)万葉書にして屋彌様於路志薬ありとはおかしく」(出典:浮世草子・好色二代男(1684)七)
- ③ 使用するための注意や内容の説明、また、様式、商標などを書いて物品に貼る紙。ラベル。
- [初出の実例]「店の看板も読めなければ、ビンの貼紙も分らぬ」(出典:福翁自伝(1899)〈福沢諭吉〉大阪を去て江戸に行く)
- ④ 注記や意見などを書いて書類に貼る紙。付箋。
- [初出の実例]「屋鋪帳張紙 張紙は小美濃に細字に認申候」(出典:慣習例(古事類苑・政治五五))
- ⑤ 「はりがみねだん(張紙値段)」の略。
- [初出の実例]「御借米・御切米渡方は、御張紙出で候日より八日玉入」(出典:浅草米廩旧例(1767か)壱箇年諸渡方凡積(古事類苑・封祿八))