山川 日本史小辞典 改訂新版 「張紙値段」の解説
張紙値段
はりがみねだん
張紙直段とも。江戸時代,旗本・御家人に支給する切米100俵(35石)の値段(単位は両)。年3回の蔵米支給時期に,支給米金の割合と一緒に,江戸城内の中ノ口に張り出されたところからこうよぶ。市中の米相場を調査のうえ米価の調節などの意図をもって評定所が決定したので,幕府の公定米価のような性格をもつようになった。なお地方の幕領では年貢米の石代相場に使う場合もあった。
出典 山川出版社「山川 日本史小辞典 改訂新版」山川 日本史小辞典 改訂新版について 情報