最新 地学事典 「強制海退」の解説
きょうせいかいたい
強制海退
forced regression
海退は相対的海水準低下期がなくても砕屑物供給量が堆積空間の増加を上回ることによって起こるが,海水準低下がおこると急速な水深の減少が起こり,それまでの陸棚環境が下部外浜環境に急変する。Posamentier et al.(1992)は,このような陸棚から外浜への急速な浅海化現象を強制海退と呼んだ。また,この時に陸棚堆積相と下部外浜堆積相との間には,波浪営力によって不連続面が作られるが,この下部外浜基底の不連続面を強制海退面(forced regressive surface)と命名した。すなわち,地層中におけるこの不連続面の存在は相対的海水準低下を示す。侵食海退面(regressive surface of marine erosion),明瞭基底面外浜(shape based shoreface)とも。参考文献:Posamentier et al.(1992) AAPG Bull. 76: 1687
執筆者:保柳 康一
出典 平凡社「最新 地学事典」最新 地学事典について 情報

