彌し(読み)いよし

精選版 日本国語大辞典 「彌し」の意味・読み・例文・類語

いよ‐し【彌し】

(「いよ」の「」を「し」と誤ったものとも、「し」は強めの助詞ともいう。また、「いよいよよし」の略とする説もあるが不明)
[1] 〘副〙 (多く「いよしも」の形で) いよいよ。ますます。「いよしも変わらで…」とか、「いよしも変わらぬ御見」とか特定の句で手紙などに用いられたらしい。
評判記色道大鏡(1678)九「近年見え来りたる文章に、いよしもかはらでおはしまし候や、などとあり。此いよしもとはいかなる事にや、わきまへがたし。よく見れば、いよとつかふべきところに見えたり。此いよとをくりたるを、しの字によみなしてかく書来りけるや」

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

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