日本歴史地名大系 「当磨駅」の解説 当磨駅たいまのえき 宮崎県:宮崎郡佐土原町当磨駅「延喜式」丘部省諸国駅伝馬条にみえる西海道の駅で、駅馬五疋が置かれていた。「日向国史」は当磨はタジマの転訛したものとする「駅路通」の説を踏襲し、那珂郡田嶋(たじま)郷(和名抄)すなわち現佐土原町付近に比定した。藤岡謙二郎は当駅が一ッ瀬川の河口駅にあたるとし、佐土原町下田島付近に比定している。「日向国史」説・藤岡説はともに国府とは別に「延喜式」兵部省に載せる日向国一六駅があったと考えており、また日向灘沿いを清武(きよたけ)川河口付近まで南下し、その後現在のJR日豊本線に沿って南西行するルート上に西海道を比定して当駅以下救弐(くに)駅までの各駅の所在を求めている。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by