藤岡謙二郎(読み)フジオカ ケンジロウ

20世紀日本人名事典 「藤岡謙二郎」の解説

藤岡 謙二郎
フジオカ ケンジロウ

昭和期の歴史地理学者 京都大学名誉教授



生年
大正3(1914)年4月15日

没年
昭和60(1985)年4月14日

出生地
京都府愛宕郡修学院村(現・京都市左京区)

学歴〔年〕
京都帝国大学文学部史学科〔昭和13年〕卒

学位〔年〕
文学博士(京都大学)〔昭和36年〕

経歴
立命館大学教授を経て、昭和25年京都大学教授。53年退官後、名誉教授、60年3月まで奈良大学教授。この間、40年野外歴史地理学研究会を創設、52年野外歴史地理学研究所を併設し、歴史地理学の新しい分野を切り開いた。また、人文地理学会長、歴史地理学会長、日本都市学会長など歴任著書に「先史地域の変遷史的研究」「日本歴史地理総説」「都市地理学の諸問題」「日本の都市―その特質と地域的問題点」などがある。

出典 日外アソシエーツ「20世紀日本人名事典」(2004年刊)20世紀日本人名事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「藤岡謙二郎」の解説

藤岡謙二郎 ふじおか-けんじろう

1914-1985 昭和時代地理学者
大正3年4月15日生まれ。歴史地理学の草分けで,立命館大,京大,奈良大の教授。昭和40年野外歴史地理学研究会を創立し,歴史地理学の研究と啓蒙につとめた。人文地理学会,歴史地理学会などの会長を歴任した。昭和60年4月14日死去。70歳。京都出身。京都帝大卒。著作に「先史地域および都市域の研究」など。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の藤岡謙二郎の言及

【集落】より

… 個別の都市や特定のカテゴリーに属する都市の変遷が取り上げられることも村落にみられない特色である。それらの研究としては喜田貞吉の平城京などの研究をまとめた《帝都》(1915),藤田元春の《平安京変遷史》(1930),小野均の《近世城下町の研究》(1928),大井重二郎の《上代の帝都》(1944),藤岡謙二郎の《国府》(1969),豊田武の《日本の近世都市》(1952),矢守一彦の《幕藩社会の地域構造》(1970)などがある。最近では計量地理学を導入した都市研究も多くなってきている。…

※「藤岡謙二郎」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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