官道(読み)カンドウ

精選版 日本国語大辞典 「官道」の意味・読み・例文・類語

かん‐どうクヮンダウ【官道】

  1. 〘 名詞 〙 国の費用で設備、監理している道路。
    1. [初出の実例]「官道には、国君の臣下、其駅站の事を主司して是を治む」(出典:日本風俗備考(1818頃)四)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

日本歴史地名大系 「官道」の解説

官道
かんどう

古代、讃岐国府(現香川県坂出市)から伊予の国府(現今治市)に通じた南海道の官設の道。「延喜式」諸国駅伝馬に「伊予国駅馬、大岡、山背、近井、新居、周敷、越智各五疋」とあり、伊予国内に駅を設け、各駅に五頭の馬を置くことを定めている。延暦一五年(七九六)には四国山地を越えて土佐国府(現高知県南国市)へ至る新道が開かれ、山背やましろ駅はそのために設けられた新駅である(日本後紀)

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

世界大百科事典(旧版)内の官道の言及

【道】より

…とくに難波大道は発掘調査によりその存在が確認され,さらに,その北への延長線が難波宮の中軸線と一致する事実があるので,孝徳朝の難波宮造営と密接な関係があるものと推測できる。一方,大和の東西道である横大路は,その道沿いに6世紀代の宮が所在する事実があるので,613年(推古21)11月に官道として整備される以前から存在していたものと考えられる。同様に河内の大津道と丹比道は,その間隔が大和の上ッ道・中ッ道・下ッ道のように整数値とならず(3道の間隔は4里),その敷設年代はより古くさかのぼるだろう。…

※「官道」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む