当腹(読み)トウフク

デジタル大辞泉 「当腹」の意味・読み・例文・類語

とう‐ふく〔タウ‐〕【当腹】

《古くは「とうぶく」》今の妻の腹から生まれたこと。また、その人。
「元来―の三男治部大輔義将寵愛して」〈太平記・三七〉

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精選版 日本国語大辞典 「当腹」の意味・読み・例文・類語

とう‐ふくタウ‥【当腹】

  1. 〘 名詞 〙 ( 古くは「とうぶく」 ) 現在の妻の腹から生まれたこと。また、その人。とうはら。とうぼく。⇔先腹
    1. [初出の実例]「当腹小児、為戴餠云々」(出典玉葉和歌集‐承安三年(1173)正月一日)
    2. 「祐継、たうぶく寵愛たるによって」(出典:曾我物語(南北朝頃)一)

とう‐はらタウ‥【当腹】

  1. 〘 名詞 〙とうふく(当腹)
    1. [初出の実例]「近衛院は第八の御おとと、当(タウ)はらのみや、愛子のみちをうけさせましますによって」(出典:金刀比羅本保元(1220頃か)上)

とう‐ぼくタウ‥【当腹】

  1. 〘 名詞 〙とうふく(当腹)
    1. [初出の実例]「たうほくの姫君の十八になり給ふを」(出典:平家物語(13C前)一一)

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