当麻浦虫(読み)たいまのうらむし

朝日日本歴史人物事典 「当麻浦虫」の解説

当麻浦虫

没年貞観1.8.10(859.9.10)
生年宝亀1(770)
平安前期の女官。従三位尚侍。右京の人で,父は正六位上当麻継麻呂。20歳ごろより出仕し,弘仁7(816)年に典殿に任じられた。その後,掌侍,典侍を経て女官の統括職尚侍に就任。「禁内の礼式」を熟知し,節度があり温和で,早くから美誉を受けた。「遂に伉麗の道(夫婦)を知らず」とあり,生涯独身だった。<参考文献>『三代実録

(服藤早苗)

出典 朝日日本歴史人物事典:(株)朝日新聞出版朝日日本歴史人物事典について 情報

デジタル版 日本人名大辞典+Plus 「当麻浦虫」の解説

当麻浦虫 たいまの-うらむし

780-859 平安時代前期の女官。
宝亀(ほうき)11年生まれ。掌侍(ないしのじょう),典侍(ないしのすけ)をへて天安元年尚侍(ないしのかみ)となる。生涯独身で,宮中の礼式にくわしかった。従三位。貞観(じょうがん)元年8月10日死去。80歳。

出典 講談社デジタル版 日本人名大辞典+Plusについて 情報 | 凡例

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