典侍(読み)スケ

デジタル大辞泉 「典侍」の意味・読み・例文・類語

すけ【典侍】

律令制で、内侍司ないしのつかさ次官。ないしのすけ。

てん‐じ【典侍】

ないしのすけ
明治以後、宮中に仕える女官尚侍しょうじ次位

ないし‐の‐すけ【典侍】

内侍司ないしのつかさの次官。もと従六位相当、のち従四位相当。てんじ。

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精選版 日本国語大辞典 「典侍」の意味・読み・例文・類語

てん‐じ【典侍】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 令制後宮十二司一つである内侍司(ないしのつかさ)の次官。ないしのすけ。〔令義解(718)〕
  3. 明治以後、宮中に奉仕する女官の官名の一つ。尚侍の次位。尚侍は、任命されたことがなかったので実際上の最高位となった。

すけ【典侍】

  1. 〘 名詞 〙 後宮十二司の一つである内侍司(ないしのつかさ)の女官で、尚侍の次位。てんじ。ないしのすけ。また、上級の女官。
    1. [初出の実例]「ただ今、うへにさぶらふ古老のすけ二人」(出典:源氏物語(1001‐14頃)行幸)

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世界大百科事典(旧版)内の典侍の言及

【内侍司】より

…後宮内の中心的な司であった。職員としては尚侍(ないしのかみ)2名,典侍(ないしのすけ)4名,掌侍(ないしのじよう)4名,女孺(によじゆ)100名が置かれた。その職掌は天皇への常侍,奏請・宣伝(上申および命令の下達),女孺の監督,内外命婦(みようぶ)の朝参のこと,禁内礼式等であった。…

※「典侍」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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