普及版 字通 「彡」の読み・字形・画数・意味


3画

[字音] サン・セン
[字訓] あや

[説文解字]

[字形] 象形
器物や文様の彩色・光彩あることを示す記号的な文字。象形というよりも、象意に近い。関係的表示をいう指事とは、また異なる。毛には髟(ひよう)・參(参)、形あるものには形・(彫)、光彩あるものには(彩)・影・、文身には(ぶん)・(彰)・(彦)・顏(顔)、虎文には彪(ひゆう)、酒香には(ゆう)、鼓声には彭という。〔説文〕九上に「毛の畫なり」とするが、ひとり毛飾に限るものではない。

[訓義]
1. あや、毛のはけめ。
2. ひかるもの、はえるもの、かがやくもの、ひびくものを、象意的に示す。
3. 羌姓、センの音でよむ。

[古辞書の訓]
〔字鏡集〕彡 カタチ・ケ

[部首]
〔説文〕に形・・修・(弱)など八字と〔新附〕に、つづいて部にを属する。〔玉〕彡部には二十三字、彬(ひん)・(いく)・影・(じ)などを加える。(しん)は羽毛の形、(ぼく)は麦などの穎にある直(ひげ)の形、は弓につけた呪飾の形。いずれもいわゆる彡に従う字ではない。

[声系]
〔説文〕に彡声として(じん)・(ちん)およびその声に従う字合わせて五字を収める。(尋)の初文。左右を重ねた形で、神の所在を尋ね求める意。彡は神気を示すものとみられる。

[熟語]
彡姐彡彡

出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報

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