形而上詩人(読み)けいじじょうしじん(英語表記)metaphysical poets

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「形而上詩人」の意味・わかりやすい解説

形而上詩人
けいじじょうしじん
metaphysical poets

特に 16~17世紀に流行した英詩における一流派で,機知や奇想,パラドックスや地口によって逆説的な不調和の調和を実現した知的な詩を書いた。 J.ダン筆頭に,A.カウリー,G.ハーバート,R.クラショー,H.ボーン,A.マーベルらが代表。この名称ドライデン批評 (1693) にまず現れ,次いで S.ジョンソンが『イギリス詩人伝』の「カウリー論」 (1779) で軽蔑的に使ったことによって定着した。 20世紀に入って,グリアソン,T.S.エリオットらによって再評価され,現代詩の原動力の一つとなった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「形而上詩人」の意味・わかりやすい解説

形而上詩人
けいじじょうしじん

メタフィジカル・ポエット

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

排外主義

外国人や外国の思想・文物・生活様式などを嫌ってしりぞけようとする考え方や立場。[類語]排他的・閉鎖的・人種主義・レイシズム・自己中・排斥・不寛容・村八分・擯斥ひんせき・疎外・爪弾き・指弾・排撃・仲間外...

排外主義の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android