ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「グリアソン」の意味・わかりやすい解説
グリアソン
Grierson, John
[没]1972.2.19. バス
イギリスのドキュメンタリー映画の提唱者。アメリカに留学してマス・コミュニケーションの重要性に注目し,帰国後映画の広報性と結びつけて理論化した (→PR映画 ) 。みずから監督をしたのは『流し網漁船』 Drifters (1929) 1本であるが,バジル・ライト,ポール・ローサ,ハリー・ワット,アーサー・エルトンら,この分野における数々の才能を育てた。またカナダ国立映画局の設立にかかわり,国際連合教育科学文化機関 (UNESCO) でもマスコミ・広報部門の責任者を務めるなど,一貫して指導的地位にいた。
グリアソン
Grierson, Sir George Abraham
[没]1941.3.9. サリー,キャンバリー
イギリスの言語学者。ダブリンのトリニティ・カレッジ卒業後インドに渡り,公務員として勤務するかたわら,ビハール語,ヒンディー語,ダルド諸語などの言語と,住民の生活を研究。 1898年インド全域の言語調査の指揮官に任命され,1928年までの 30年間その仕事にあたった。成果は,ノルウェーの S.クヌーブらの助力もかり,『インド諸語概観』 Linguistic Survey of India (11巻,1903~28) として刊行された。
グリアソン
Grierson, Benjamin Henry
[没]1911. ミシガン,オメーナ
アメリカ合衆国陸軍軍人。南北戦争で北軍に加わり,1863年4月 17日~5月2日テネシー州ラグランジュからルイジアナ州バトンルージュへ騎兵部隊を指揮して進撃,ビックスバーグの戦いの勝利に貢献した。
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