形読(読み)かたちよみ

精選版 日本国語大辞典 「形読」の意味・読み・例文・類語

かたち‐よみ【形読】

  1. 〘 名詞 〙 特殊な漢文訓読法の一つ。同一の漢字漢語を一度音で読み、さらに訓で読む方式。この訓法で読まれるものには、性状形容の語が多いところからの命名で、室町時代呼称。「文選(もんぜん)」の訓読に多くみられるため、江戸時代には「文選読み」ともいった。→文選読(もんぜんよみ)
    1. [初出の実例]「文選ては㒵読(カタチよみ)と云て其を本にすぞ」(出典:漢書列伝竺桃抄(1458‐60)司馬相如第二七上)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android