役ち(読み)えだち

精選版 日本国語大辞典 「役ち」の意味・読み・例文・類語

え‐だち【役・

  1. 〘 名詞 〙 ( 動詞「えだつ(役)」の連用形の名詞化。古くは「えたち」か )
  2. 古代大和政権人民に課した労役。特に令制においては歳役(さいえき)雑徭(ぞうよう)をいう。
    1. [初出の実例]「新羅人朝貢(みつきたてまつ)る。則ち是の(エタチ)に労(つか)ふ」(出典日本書紀(720)仁徳一一年是歳(前田本訓))
  3. ( 戦争に徴発されることから転じて ) 戦争。戦役。
    1. [初出の実例]「先(ま)づ八十梟(やそたける)を国見丘に撃て破(やぶ)り斬(き)りつ。是の(エダチ)に、天皇志(みこころさし)必ず克(か)ちなむといふことを存(たも)ちたまへり」(出典:日本書紀(720)神武即位前戊午年一〇月(北野本訓))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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