律呂正義(読み)りつりょせいぎ(その他表記)Lü-lü-zheng-yi

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「律呂正義」の意味・わかりやすい解説

律呂正義
りつりょせいぎ
Lü-lü-zheng-yi

中国の音楽理論書。清の康煕帝勅命により,イエズス会宣教師のイタリア人徳利格 (ペドリニ) とポルトガル人徐日升 (ペレイラ) が著わしたもの。5巻。康煕 52 (1713) 年成立。上編2巻「正律審音」は中国の楽律を,下編2巻「和声定楽」は楽器音律を,続編1巻「協均度曲」は西洋楽譜と音楽理論を論じている。『律呂新書』『律呂精義』とともに中国の代表的な楽律書となっているが,『律呂正義』は中国で西洋音楽の理論を記した最初の書としても重要である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android