ペレイラ(読み)ぺれいら(英語表記)Pereira

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ペレイラ」の意味・わかりやすい解説

ペレイラ
Pereira, Nuño Àlvares

[生]1360.6.24. ボンジャルディン
[没]1431.4.1. リスボン
ポルトガル軍人。 1383年国王フェルナンド1世 (端麗王)死後,王位継承権を主張するカスティリアに対して,ポルトガルの独立を守るため未来の王アビス騎士団長ジョアン (のちのジョアン1世〈名王〉 ) を助けてその即位に尽力し,85年アルジュバロタの戦いではポルトガル軍を指揮してカスティリア軍を破り,ポルトガルの独立を守った。 1415年にはセウタ征服に参加。 23年すべての位官を捨ててリスボンでカルメル派の修道士となった。彼の娘ベアトリスはジョアン1世の子アフォンソと結婚,ブラガンサ公家の始祖となった。

ペレイラ
Pereira, Aristides Maria

[生]1924. カーボベルデ,ボアビスタ
カーボベルデの解放運動指導者,政治家。電気通信技師を経て解放運動に身を投じ,1956年ギニア・カーボベルデ独立アフリカ党 PAIGC (現カーボベルデ独立アフリカ人党 PAICV) の創設参画以後 70年まで同党政治局および中央委員会委員。 64年同党副書記長,65年戦闘評議会委員を兼任。 70年保安・統制・対外関係担当執行委員会委員。 72年党書記長。 75年7月カーボベルデ独立とともに初代大統領就任。 PAICVの一党制のもとで,86年に大統領に3選されたが,1990年代に入って民主化要求が強まったため 90年9月に複数政党制に移行。 91年2月の大統領選挙で惨敗した。

ペレイラ
Pereira

コロンビア中西部,リサラルダ州州都。首都ボゴタの西約 180km,アンデスの中部山脈西麓,標高約 1460mの地にあり,西方には肥沃なカウカ谷が広がる。 1863年建設。コーヒー栽培と牧牛の盛んな農牧地帯の商工業中心地で,コーヒー焙煎,製菓その他の食品加工業のほか,繊維工業なども立地。ペレイラ工科大学 (1961) 所在地。近郊には同国最大の動物園がある。南約 30kmのアルメニア鉄道,道路が通じ,ここで東のボゴタ方面へ延びる幹線道路と接続する。人口 35万 2530 (1995推計) 。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「ペレイラ」の意味・わかりやすい解説

ペレイラ
ぺれいら
Pereira

南アメリカ北西部、コロンビア中西部、リサラルダ県の県都。カウカ川上流部の標高1460メートルに位置する。人口45万6816(1999)、47万8892(2019推計)。カウカ水運の終点に1863年に建設された近代都市で、付近で生産されるコーヒーや家畜などの集散地である。コーヒーや果物の加工、衣料、ミネラルウォーターなどの工場が多数あり、最近は金属、機械工業も発展しつつある。

[山本正三]

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