後台村(読み)ごだいむら

日本歴史地名大系 「後台村」の解説

後台村
ごだいむら

[現在地名]那珂町後台

棚倉たなぐら街道上町うわまち通が村の中央を縦貫し、西は豊喰とよばみ村。後台村地誌調書(那珂町役場蔵)に「中古常陸大掾氏世々之ヲ領ス応永年中江戸通房之レニ代ル天正十八年ニ至リ佐竹義宣之ニ代ル」とあり、文禄四年(一五九五)の中務大輔当知行目録(秋田県立図書館蔵)に「五だい」とみえ、寛永一二年(一六三五)の水戸領郷高帳先高に「後台村」とある。「水府志料」によると戸数およそ一二〇。後台原ごだいがはら古戦場があり、「新編常陸国誌」に「(天正一八年)十二月十九日、佐竹義重、義宣、父子兵ヲ将ヰテ水戸城ヲ襲ハントシ、義宣先発シテ久慈河ヲ渡リ、進デ後台ニ至ル、時ニ城中兵寡シ、重通僅ニ百騎ヲ率ヰ、急ニ那珂川ヲ踰テ逆撃ス、族重氏亦近地ノ兵ヲ趣シ来リ、奮激突戦ス」と記される。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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