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徐放剤 じょほうざい

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

徐放剤
じょほうざい

薬物を徐々に放出するように製剤学的な工夫を施した薬剤。薬物の放出を遅らせるために,高分子化合物でできた皮膜で薬物を覆ったり,小さな穴を持つ粒子に薬物を吸着させたりしている。体内での代謝・不活性化が急速に行なわれる薬物では,薬物の放出速度を制御して一定速度以下にした方が,同じ投与量でも,より有効に薬理活性を発揮させることができる。また,1日の服薬回数も少なくて済むことになり,患者が飲み忘れる頻度も少なくなる。そのため,気管支喘息 (ぜんそく) の予防的治療薬であるテオフィリン,高血圧治療薬のカルシウム拮抗薬やβ遮断剤,抗ヒスタミン剤,抗生物質,鎮痛薬など多くの薬物で徐放剤が開発,商品化されている。血中の薬物濃度が長時間持続することから,持続性製剤とも呼ばれる。

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