デジタル大辞泉 「徒になる」の意味・読み・例文・類語 徒いたずらにな・る 1 役に立たなくなる。むだになる。「いかにしてか―・り給ふまじきわざはすべからむ」〈源・少女〉2 死ぬ。はかなくなる。「この君の世に惜しまれて―・り給へば」〈宇津保・国譲中〉 出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
精選版 日本国語大辞典 「徒になる」の意味・読み・例文・類語 いたずら【徒】 に なる ① 期待されたような結果にならないままに終わる。役に立たなくなる。むだになる。だいなしになる。[初出の実例]「仏に奉る物は、いたづらにならず、来世、未来の功徳なり」(出典:宇津保物語(970‐999頃)藤原の君)② 死ぬ。また、生きていても仕方がないような状態になる。[初出の実例]「あひ思はで離(か)れぬる人をとどめかねわが身は今ぞ消えはてぬめる、と書きて、そこにいたづらになりにけり」(出典:伊勢物語(10C前)二四) 出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例