徒徒(読み)あだあだし

精選版 日本国語大辞典 「徒徒」の意味・読み・例文・類語

あだあだ‐し【徒徒】

  1. 〘 形容詞シク活用 〙 ( 「あだ(徒)」を重ねて形容詞化した語 )
  2. 不誠実でいいかげんな態度である。無責任である。
    1. [初出の実例]「誰なりとも、かくなり給へると聞かせ給はば、よにあだあだしくも、思ひ聞え給はじ」(出典:狭衣物語(1069‐77頃か)一)
  3. 移り気である。好色がましい。
    1. [初出の実例]「『ここにらうたしと思ふ者なんある。あだあだしくはいはるれ、さりともと思ひてなん』とて、たびたりし人なり」(出典:宇津保物語(970‐999頃)蔵開中)
  4. 中身がなく、いいかげんである。内容が空虚で浮薄だ。
    1. [初出の実例]「扨も仏のをしへは、あだあだしき事のみぞかし」(出典:読本・春雨物語(1808)二世の縁)

徒徒の派生語

あだあだし‐さ
  1. 〘 名詞 〙

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

1 食肉目クマ科の哺乳類の総称。全般に大形で、がっしりした体格をし、足の裏をかかとまで地面につけて歩く。ヨーロッパ・アジア・北アメリカおよび南アメリカ北部に分布し、ホッキョクグマ・マレーグマなど7種が...

熊の用語解説を読む