徒比べ(読み)アダクラベ

デジタル大辞泉 「徒比べ」の意味・読み・例文・類語

あだ‐くらべ【徒比べ/競べ】

男女が互いに、相手浮気だと言い合うこと。
「―かたみにしける男女の」〈伊勢・五〇〉
はかなさを競い合うこと。
「―とや月の夜の雨、花盛りの風」〈浮・男色大鑑・四〉

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精選版 日本国語大辞典 「徒比べ」の意味・読み・例文・類語

あだ‐くらべ【徒比・徒競】

  1. 〘 名詞 〙
  2. 互いに相手を浮気だと言い合うこと。
    1. [初出の実例]「あだくらべかたみにしけるをとこ女の、忍びありきしけることなるべし」(出典:伊勢物語(10C前)五〇)
  3. 互いにはかない事をくらべ合うこと。
    1. [初出の実例]「化競(アダクラベ)とや月のよの雨、花盛(さかり)の風」(出典浮世草子・男色大鑑(1687)四)

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