従兵(読み)じゅうへい

精選版 日本国語大辞典 「従兵」の意味・読み・例文・類語

じゅう‐へい【従兵】

〘名〙
① つき従う兵士。おとものさむらい。従士従卒。また、兵を従えること。
将門記(940頃か)「爰に将門の従兵藤原玄明の愁へに依りて」 〔史記‐朱建伝〕
② 旧軍隊で、将校につき従い、身のまわりの世話をする兵。従卒。のち当番と呼称
※闘いへの怖れ(1955)〈島尾敏雄〉「ぼくは従兵に飴を沢山作ってもらった」

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デジタル大辞泉 「従兵」の意味・読み・例文・類語

じゅう‐へい【従兵】

従卒じゅうそつ」に同じ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典(旧版)内の従兵の言及

【伴類】より

…〈子姪伴類〉〈伴類眷属〉などの熟語として使用され,単語としては通常〈某人の伴類〉とみえるが,その某人と伴類との間に一律に固定的な主従関係を想定することは困難であり,行動を共にした仲間,相語らって集まった流動的な同盟者,とみるべきものが多い。史料として著名なものは,《将門記》にみえる平将門やその敵人たちの伴類であり,そこでは数においては合戦の主力となっているが,戦局が不利になると逃げ散るという側面をもち,主人と緊密な従者関係にある〈従類〉や,兵(つわもの)相互の関係である〈従兵〉などと対比してとらえうる。【福田 豊彦】。…

※「従兵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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