得手吉(読み)エテキチ

デジタル大辞泉 「得手吉」の意味・読み・例文・類語

えて‐きち【得手吉】

《「得手」を人名めかした語》
得手1」に同じ。
「二十三、四にて器量よし、泣く事が―なり」〈洒・面和具噺〉
得手3」に同じ。
「ああ、また―へやられましたか」〈伎・四谷怪談
得手4」に同じ。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

精選版 日本国語大辞典 「得手吉」の意味・読み・例文・類語

えて‐きち【得手吉】

  1. 〘 名詞 〙 「得手」を人名めかしていう言葉
  2. えて(得手)
    1. [初出の実例]「花町、二十三四にてきりゃうもよしなく事がゑて吉也」(出典:洒落本・面和倶噺(1806)二)
  3. えて(得手)
    1. [初出の実例]「ゑて吉が来たとむかふの女房いひ」(出典:雑俳・柳多留拾遺(1801)巻八上)
  4. えて(得手)
    1. [初出の実例]「圧し潰されたお伽譚の猿公(ヱテキチ)のやうに」(出典茶話(1915‐30)〈薄田泣菫慈善家の心得)

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む