御入り有る(読み)おいりある

精選版 日本国語大辞典 「御入り有る」の意味・読み・例文・類語

お‐いり‐あ・る【御入有】

  1. 〘 連語 〙 ( 「お…ある」の間に「入る」の連用形を入れたもの )
  2. 「来る」「行く」「居る」の意の尊敬語おんいりある。
    1. [初出の実例]「明宗は〈略〉率とは御入あるまい」(出典:百丈清規抄(1462)一)
  3. 補助的に用いる。「いる」「ある」の意の尊敬語。(で)いらっしゃる。ございます。あります。おんいりある。
    1. [初出の実例]「相撲の上手でをいりあったほどに」(出典:史記抄(1477)五)
    2. 「是はことしむまれ、かた子にておいりある」(出典:咄本・醒睡笑(1628)一)

おん‐いり‐あ・る【御入有】

  1. 〘 連語 〙 ( 「おん…ある」の間に「入る」の連用形を入れたもの ) =おいりある(御入有)
    1. [初出の実例]「御いたはりは何と御入あるぞ」(出典:光悦本謡曲・熊野(1505頃))

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

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