御幣田郷(読み)ごへいでんごう

日本歴史地名大系 「御幣田郷」の解説

御幣田郷
ごへいでんごう

旧知多郡内の熱田社領。現在地については、東海市加木屋かぎや町一帯をこれにあてる見解もあるが、文献上の手がかりはない。

吾妻鏡」建久二年(一一九一)八月七日条は熱田社領御幣田に関して僧勝実と頼朝の甥僧任憲との間で相論があり、頼朝が任憲の父祐範の旧恩に報いるため解状に自ら書を添えたとの記事を載せている。それによれば、御幣田は頼朝の母方の叔父祐範が「多年領掌」してきた所領であり、彼の墓の所在する場所でもあった。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android