コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

別納 ベチノウ

デジタル大辞泉の解説

べち‐のう〔‐ナフ〕【別納】

寝殿造りで、母屋(おもや)から離れて建つ建物。物などを納め、住居ともした。
「―の方にぞ、曹司などして人住むべかめれど」〈・夕顔〉

ベつ‐のう〔‐ナフ〕【別納】

[名](スル)
ふつう一緒に納めるべきものを別に納めること。「郵便料金を別納する」
中世年貢通常の手続きを取らずに直接、徴収また上納したこと。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

世界大百科事典 第2版の解説

べちのう【別納】

平安・鎌倉時代の社会経済上の用語。一般的には貢租を別枠で納入することをいう。〈べつのう〉ともいう。律令制下においては別納租穀の用語があり,国で租の一部をさいて穀とし,民部省に送って位禄・季禄・衣服料等にあてたものであった。平安前期までの別納はこの種のものに限られる。平安後期から鎌倉期においては,開発その他の由緒によって特定の領主に庁宣や下文を与え,国衙使等の入部を止めるなどの特権を付与したことをいう。

出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報

大辞林 第三版の解説

べつのう【別納】

( 名 ) スル
料金や品物などを別に納めること。 「料金-郵便」
中世、年貢を通常の手続きを経ないで、直接領主に納付すること。
中世、特定の領主に下文などによって与えられた、国衙こくが使などの入部を拒否する特権。

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

世界大百科事典内の別納の言及

【別納】より

…〈べつのう〉ともいう。律令制下においては別納租穀の用語があり,国で租の一部をさいて穀とし,民部省に送って位禄・季禄・衣服料等にあてたものであった。平安前期までの別納はこの種のものに限られる。…

※「別納」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

今日のキーワード

キラウエア火山

ハワイ諸島の南東端、同諸島中最大のハワイ島南東部を占める玄武岩質の活火山。標高1222メートル。島の中央部にあるマウナ・ロア山、マウナ・ケア山と同様に、傾斜が平均6~7度の緩やかな楯状(たてじょう)火...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android