御座岩遺跡
ございわいせき
[現在地名]茅野市北山 本道
八ヶ岳北麓の音無川(上川の上流)に沿う大門道を登りきった標高一四二〇メートルの白樺湖東岸に立地する。役行者の伝説がある大きな溶岩塊で、これを御座岩といっている。昭和二九年(一九五四)にこの岩の周辺から先土器時代から近世までの遺物が出土し、山中の仮泊地として利用されていたと考えられ、更に、この岩の西側から剣形・円板などの石製模造品が発見されているところから、峠神、及びここから真正面に仰がれる蓼科山にかかわる祭祀が行われたことが知られている。
出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報
Sponserd by 