御影堂扇(読み)みえいどうおうぎ

精選版 日本国語大辞典 「御影堂扇」の意味・読み・例文・類語

みえいどう‐おうぎみエイダウあふぎ【御影堂扇】

  1. 〘 名詞 〙 京都市下京区にあった新善光寺御影堂で、むかし寺僧が折った扇。平敦盛未亡人が始めたと伝え、近世には俗人も製造販売に従事して名物となった。御影堂。
    1. [初出の実例]「今はわかき女房共あまたあり、髪うつくしうゆひけさうして扇ををりけるさしもかくれなきみえいだう扇也」(出典:京雀(1665)六)

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世界大百科事典(旧版)内の御影堂扇の言及

【扇座】より

…《庭訓往来》に城殿(きどの)扇があるように,鷹司通の城殿駒井氏によって製作された扇が室町初期から著名である。城殿の近くに住む僧尼が製法を学び,春日東洞院ついで五条橋西へ移って作りはじめたのが御影堂扇である。御影堂扇はとくに品質優秀で,〈御影堂の製におよばず〉とされている。…

※「御影堂扇」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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