日本歴史地名大系 「御所館跡」の解説 御所館跡ごしよだてあと 宮城県:黒川郡大和町蒜袋村御所館跡[現在地名]大和町落合 蒜袋蒜袋(ひるぶくろ)集落の南、標高約六〇メートルの台地上にある。現在頂部に石神(いしがみ)神社が祀られ、石神館ともいう。近年、東北自動車道工事に際して発掘調査が行われた結果、頂部を中館とし、西方に標高五四メートルほどの西館、東方に六〇メートルほどの東館が何回も改造された複雑な外郭をそれぞれもち、この三郭が南の相川の八谷(あいかわのはちや)館・八谷古館を支城として、天然の地形を利用し、南方黒川耕土を正面にU字形に構えられていることが判明した。築城年代は不明であるが、黒川氏の祖が築き、天文の乱頃までの黒川氏の居城という。 出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報 Sponserd by