御暇(読み)おいとま

精選版 日本国語大辞典 「御暇」の意味・読み・例文・類語

お‐いとま【御暇】

〘名〙 (「いとま」の尊敬・丁寧語)
① (━する) 退出すること。帰って行くこと。
※説経節・をくり(御物絵巻)(17C中)五「はや、これにて御いとま申とありければ」
② 休暇、賜暇のこと。
③ 退職、辞職辞任、致仕すること。
※浮世草子・西鶴諸国はなし(1685)三「思案におよばず。俄に御暇(おイトマ)申請」
任務、仕事などから解放すること。
※虎明本狂言・餠酒(室町末‐近世初)「さらばおいとまをくださるるぞ」
将軍の名代、使者として出向くこと。
財政経済史料‐一・財政・諸費・下賜金品(江戸末頃)「御暇拝領物之席」
役人として赴任すること。
※財政経済史料‐五・財政・諸費・下賜金品(江戸)「遠国其外御暇之節被下物」
⑦ 在府の公家大名衆の帰国すること。

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報

デジタル大辞泉 「御暇」の意味・読み・例文・類語

お‐いとま【暇】

[名](スル)
訪問先から退出すること。「もうそろそろお暇しようか」
奉公先などを離れること。「お暇をいただきます」

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

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