御白様(読み)おしらさま

精選版 日本国語大辞典 「御白様」の意味・読み・例文・類語

おしら‐さま【御白様】

  1. 〘 名詞 〙 ( 「さま」は接尾語 ) 東北地方で広く信仰されている家の神。神体は一尺(約三〇・三センチメートル)内外の木か竹の棒で、これに布を着せかさねる。「いたこ」と称する巫女が、両手に持って祭文(さいもん)を語り、この神を遊ばせるという。関東や中部地方では蚕神と考えられており、東京近県では馬に乗った女人像などを描いた掛け軸を、神体にする例が多い。おこないさま。おしらがみ。おしらぼとけ。
    1. 御白様〈国文学研究資料館蔵〉
      御白様〈国文学研究資料館蔵〉

出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報 | 凡例

関連語 名詞

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android