御霊櫃峠(読み)ごれいびつとうげ

日本歴史地名大系 「御霊櫃峠」の解説

御霊櫃峠
ごれいびつとうげ

多田野ただのから猪苗代湖南東岸の浜路はまじに至る道の奥羽山脈にある標高八六八メートルの峠。峠名は、鎌倉権五郎景政が多田野地方の賊を討伐したが、賊の亡霊が祟り五穀不熟となったため里人が神霊を峠の櫃石に奉祀し、村の安全と豊作を祈願したことに由来するという(郡山市史)。室町時代の連歌師猪苗代兼載が「安積山片平越て来てみれば」と詠んだ片平かたひら越は当峠越の道とされる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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