御鮨所跡(読み)おすしどころあと

日本歴史地名大系 「御鮨所跡」の解説

御鮨所跡
おすしどころあと

[現在地名]岐阜市益屋町

御鮨屋おすしや御鮨元おすしもととも称され、将軍家などに献上される鮎鮨を中心に鱒鮨、鮎の塩漬・粕漬などを製造した。寛政六年(一七九四)の町絵図によれば、山口横やまぐちよこ町の南側に位置し、南北の下茶屋しもちやや町の町並南端から若干東に寄っている。御鮨屋横町という名称があった。元和元年(一六一五)徳川家康が長良川の鵜飼を観賞し、鮎鮨を所望して以来、尾張藩が将軍家をはじめ諸家への献上、および尾張藩御用のため、鵜飼・鮎鮨の製造・運搬に至るまでを制度的・機構的に整備したことに始まる。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

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