はん‐じゅく【半熟】
〘名〙
①
食物の煮えたり、ゆだったりした程度が十分でないこと。なまにえ。なまやけ。なまゆで。〔十巻本和名抄(934頃)〕 〔蘇軾‐元祐六年六月自杭州召還汶公館我於東堂閲旧詩巻次諸公韻詩〕
②
果実などがまだ十分に実らないこと。十分に熟さないこと。
※尋常小学読本(1887)〈
文部省〉五「
渋柿の半熟なる頃に、之を摘み取りて、五日間程うまし置き」 〔元好問‐雪後招鄰舎王賛子襄飲詩〕
※欧米印象記(1910)〈
中村春雨〉大西洋航海日誌「
甲板を散歩してゐると『お早う』と云って、半熟
(ハンジュク)の日本語で挨拶しかけた」
※日本読本(1887)〈新保磐次〉五「
生卵と半熟は最も
養生に宜し」
※基督教皇張論(1883頃)〈
新島襄〉「此精神の真に心に
発暢し活溌に働かざれば
吾人の為すことは総て半熟なまぬるの
仕事に属し」
出典 精選版 日本国語大辞典精選版 日本国語大辞典について 情報
デジタル大辞泉
「半熟」の意味・読み・例文・類語
はん‐じゅく【半熟】
1 食べ物が十分煮えたりゆだったりしていないこと。なま煮え。
2 「半熟卵」の略。
3 果実などが十分熟していないこと。「半熟のブドウ」
4 技芸などがまだ未熟であること。「半熟の演技」
出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例
普及版 字通
「半熟」の読み・字形・画数・意味
出典 平凡社「普及版 字通」普及版 字通について 情報